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「総合的な探究の時間」フューチャーデザイン講演会 ~大阪大学の原圭史郞先生をお招きして、時代の最先端を学んでみた~

10月31日 2学年の「総合的な探究の時間」の企画として、「フューチャーデザイン」の講演会とワークショップを行いました。
「フューチャーデザイン」とは・・・
 私たちは、普段、すぐ目先の利益を優先して意思決定をしてしまいます。でも、その結果として、未来はどうなるでしょうか?目先の経済活動を優先させて多額の赤字国債が発行され、目先の豊かさを求めて、温暖化や環境破壊が起こる。これでは、将来世代に負担を強いるだけ。
 そこで、仮想将来人(未来からやってきた人物になりきる)となって、様々な政策を考えたらどうか?と言う発想がフューチャーデザインです。将来人になりきることで、問題の捉え方、思考、そして最終的にたどりつく政策も変わってくるそうです。この政策決定の手法について、学んでみました。

 


講師 大阪大学 原圭史郞先生

前半は、大阪大学大学院工学研究科教授の原圭史郞先生による講演です。フューチャーデザイン研究の第一人者です

原先生は、午前中に日水コン水インフラ財団の助成によりNPO法人環境パートナーシップ岩手が主催した「フューチャーデザインと水道を理解するためのシンポジウム」に参加した後、矢巾町のご紹介で、本校にお越し下さいました。このような貴重な機会を下さった、原先生、矢巾町、関係してくださった皆様に感謝申し上げます。



熱心に耳を傾けています。

後半は矢巾町企画財政課の皆様の協力で行うワークショップです。
矢巾町は、フューチャーデザインの手法を用いて政策決定をするなど、この分野の先進地域でもあります。生徒たちに仮想将来人となってもらい、まずは身近な学校のことについて考えてみました。

ワークショップのテーマ


矢巾町企画財政課の皆さん はっぴを着て仮想将来人になりきります。
ワークショップの様子
ワークショップの様子②
ワークショップの様子③

生徒たちは、未来人になりきって、楽しそうに将来の学校のことを語っていました。「学校統合を前に、フューチャーデザインの発想を取り入れて、今後の学校のあり方を考えてはどうか?」という意見も出ました。

本校の総探は、個人、またはグループで探究テーマを決めて研究や活動に取り組んでいます。その中で、今回のフューチャーデザインの視点も取り入れ、探究がより良いものになることを期待したいです。