いわて高校魅力化・ふるさと創生事業「葛巻町巡検」
岩手県では各高校の魅力化とふるさと創生をすすめる事業が推進されており、本校ではこれをうけて、令和5年7月2日(日)に葛巻町への訪問を企画しました。
葛巻町は、
①グリーンツーリズム
②酪農やワイン製造などの産業振興
③再生可能エネルギーによる、サスティナブルな町づくり
など、様々な地方創生の先進的な取り組みを行っている自治体です。
探究学習のテーマ設定や、自らの進路を考えるきっかけとして興味のある生徒を募ったところ、46名が参加することとなりました。
最初の目的地は「くずまき高原牧場」です。
くずまき高原牧場は、葛巻町などが出資する第三セクターの畜産開発公社として事業をたちあげました。当初、町内の酪農家からまだミルクを出せない仔牛を預かり、まとめて飼育することで生育にかかるコストの削減を図り、成牛となってから酪農家に返すことで、より効率的な酪農経営を行えるようにすることを目的としていました。現在では、この事業が高く評価され、町内のみならず、関東など様々な地域からも仔牛を受け入れているそうです。私たちが餌やりを行った牛は生後3~6ヶ月の雌の仔牛たちです。
町の酪農を支えるためにつくられたくずまき高原牧場ですが、これを観光資源とし、宿泊施設や体験プログラムを設け、多くの観光客を呼び込んでいます。様々な体験を行えるこのグリーンツーリズムの取り組みは、町の経済の活性化に大いに貢献していることがわかりました。
さあ、牧場で楽しんだ後は、午後の訪問先、上外川の風力発電施設へ移動です。
小さな町だからこそ、山々に囲まれた町だからこそ、出来ることがある。人口は減少しているけど、自分たちにはまだ取り組めることがある。
そんなメッセージを感じた、今回の葛巻町訪問でした。生徒にとっては大きな学びの機会になったようです。
葛巻町は、他にも、山村留学や、くずまきワインの製造・販売など特徴的な、地方創生の取り組みを行っています。これらを学んだ生徒たちは、自分たちの住む、矢巾町や盛岡市と比較しながら、大いに考えを深めたようでした。
今後は、この学びを校内の生徒と共有していきます。