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いわて高校魅力化・ふるさと創生事業「葛巻町巡検」

岩手県では各高校の魅力化とふるさと創生をすすめる事業が推進されており、本校ではこれをうけて、令和5年7月2日(日)に葛巻町への訪問を企画しました。
葛巻町は、
①グリーンツーリズム
②酪農やワイン製造などの産業振興
③再生可能エネルギーによる、サスティナブルな町づくり
など、様々な地方創生の先進的な取り組みを行っている自治体です。
探究学習のテーマ設定や、自らの進路を考えるきっかけとして興味のある生徒を募ったところ、46名が参加することとなりました。

最初の目的地は「くずまき高原牧場」です。

まずは牧場内の施設、「もく・木ドーム」へ
葛巻町の農林環境エネルギー課の方が、町のエネルギー政策など、その取り組みについて説明して下さいました。
町が行っている「木質バイオマスガス化発電設備」のプラントを見学しました。不要となった間伐材から、エネルギーを取り出します。
次の見学地は「畜ふんによるバイオガスシステム」酪農の過程で発生する畜ふんもエネルギーに変えてしまいます。
ゼロエネルギー住宅のモデルハウス。太陽光発電や地熱ヒートポンプなどを用いて、消費するエネルギーを自給します。
仔牛への餌やり体験!まずは牧草をもらいます。

くずまき高原牧場は、葛巻町などが出資する第三セクターの畜産開発公社として事業をたちあげました。当初、町内の酪農家からまだミルクを出せない仔牛を預かり、まとめて飼育することで生育にかかるコストの削減を図り、成牛となってから酪農家に返すことで、より効率的な酪農経営を行えるようにすることを目的としていました。現在では、この事業が高く評価され、町内のみならず、関東など様々な地域からも仔牛を受け入れているそうです。私たちが餌やりを行った牛は生後3~6ヶ月の雌の仔牛たちです。

さあ、餌やりです!!!
手元から餌を食べてくれました!!
お昼はみんなで焼き肉ランチ!!仔牛の世話をした後ですが・・・
おいしくいただきました。(食べられるのは雄牛だそうです)
う・さ・ぎ💓
ハーベスターという、牧草やデントコーン刈る機械です。体験乗車可能(生徒も乗っています)

町の酪農を支えるためにつくられたくずまき高原牧場ですが、これを観光資源とし、宿泊施設や体験プログラムを設け、多くの観光客を呼び込んでいます。様々な体験を行えるこのグリーンツーリズムの取り組みは、町の経済の活性化に大いに貢献していることがわかりました。

さあ、牧場で楽しんだ後は、午後の訪問先、上外川の風力発電施設へ移動です。

車窓からみた風車!!
大きさに圧倒されます!
いざ、風車の立つ場所へ!
見上げると改めて大きさを感じられます。
これはなんでしょう??
かつて使っていた風車の羽(ブレード)です。

小さな町だからこそ、山々に囲まれた町だからこそ、出来ることがある。人口は減少しているけど、自分たちにはまだ取り組めることがある。

そんなメッセージを感じた、今回の葛巻町訪問でした。生徒にとっては大きな学びの機会になったようです。

葛巻町は、他にも、山村留学や、くずまきワインの製造・販売など特徴的な、地方創生の取り組みを行っています。これらを学んだ生徒たちは、自分たちの住む、矢巾町や盛岡市と比較しながら、大いに考えを深めたようでした。

今後は、この学びを校内の生徒と共有していきます。